まだまだ記事数の少ない「柿踏み日誌」ですが、少しずつ見た目(デザイン)も変えています。
はっきりとどういう見た目にするか決めていないので、ちょいちょいCSSをいじりながら自分が気にいるようにDIYしていこうと考えています。
文字の大きさや色の他に、ヘッダー(ブログのトップ部分)が真っ白なのは少しさみしい気がするのでワンポイントを入れようと、ネットでフリー素材を探してみました。
今はいろんなフリー素材がネットで簡単に手に入るようになって有難いですよね。
あんまりにもたくさんのフリー素材があるので、その中から欲しいものを見つけることが難しいくらいです。
今回は、ちょっとレトロな感じの手描きイラストがいいなと思い、テキトーなキーワードで検索してみました。
こういう時に便利なのがgoogleのイメージ検索です。
欲しいキーワードで検索すると、近いイメージの画像が出てきます。
その中でフリー画像(無料で使える素材)を見つけました。
しかしながら、その素材が本当にフリーな素材なのか?自信がなかったので、さらに調べてみました。
本当はフリー素材じゃないのに勝手にフリー素材だといって配布しているサイトも少なくないからです。
こういう時にも、googleのイメージ検索 が使えます。
画像そのものをアップロードして検索すると、同じ画像や似たような画像が使われているサイトを表示してくれます。
すると、私が見つけたイラストの作者がわかるサイトにたどり着きました。
海外の美術館のギャラリーです。
確かに「パブリックドメイン」になってます。
パブリックドメインとは、著作権を持たない、または著作権が消滅した状態の制作物です。
著作権がないから、誰でも自由に使えるフリー素材というわけです。
一般的に、著作者が無くなってからしばらくは著作権の保護期間があり、その期限を過ぎたら著作権は消滅します。
日本をはじめイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、ロシアなど170か国以上が加盟しているベルヌ条約によると、ほとんどの著作権の保護期間は
著作者の死後、または公表後70年
となっています。
ということは、
制作者がなくなって70年以上たったものならパブリックドメインとなってるから著作権を気にせずに使えるのね!
と思ったのですが……。
海外の著作物の場合、「保護期間の戦時加算」というのがあることがわかりました。
保護期間の戦時加算????
どうやら、戦争中は戦争相手の国の著作権保護をしてなかったという理由から(変な理屈)、戦争に負けた国は開戦時から平和条約集結までの期間を、著作権の保護期間に加えよ、ということだそうです。
つまり、著作権の保護期間(70年)+ 戦時加算(??年)
は著作権が保護されるらしいのです。
日本の場合、第二次世界大戦で連合国(アメリカや欧州各国)に負けてますから、戦時加算として約10年5ヶ月も保護期間が延びるそうです。
なので 70年+10年5ヶ月が著作権の保護期間 ということになります。
要するに、アメリカや欧州各国で制作されたものを日本でパブリックドメインとなるは、制作者が亡くなってから81年経ってからだということになりますす。
で、最初に戻りますが、
私が見つけた海外の美術館のギャラリーにあったイラストの、制作者没年をみると1910年代となっていました。
やった!80年以上経ってる!
ということで、日本人の私も無事パブリックドメインとして使える素材だとわかりました。
これで安心してヘッダーに配置できる(笑)
フリー素材を使うのにここまで調べる必要もなかったのですが、(国内の有名なフリー素材配布サイトから利用すればいいだけのこと)
せっかくの機会なので海外フリー素材の著作権の確認方法を調べてみました。
おかげで海外美術館のパブリックドメインのギャラリーをいくつか発見できたので結果良し、という感じです。