柿踏み日誌

フミフミ

2023年師走

今年の1月に開設したこのブログ。

この投稿を入れても10記事未満、最後の記事から9ヶ月も経ってしまっていました。
とほほ。

そして今年も残りわずかとなった頃に戻ってきました。

 

年末はいろいろとやることが多くてブログなんて書いてる暇は無いはずなのに、そういう時ほど「なにか記事を書いてブログを更新したい!」と思ってしまいます。

学生の頃に試験前になると普段散らかしっぱなしにしている机の上や引き出しの中を片付けて掃除したくなる謎の行動と同じように。

 

さていざ何を書こうと考え始めると、なかなかまとまりません。
今年1年を振り返っても特に大きな出来事もなく、その代わり小さな反省が次々と出てきます。(このブログが続かなかったことも含む。)

 

今年はやっと以前の生活が戻ってきて気軽に友だちと会ったりライブへ出かけたりできるようになりました。

去年もそういうことはしていましたが、やっぱりどこか恐る恐るという感じでした。

 

今年は友だちと会ってもマスクしている人もいればしてない人もいます。
私は元々喉が弱い上に鼻炎持ちだったのでコロナ前からマスクしてることが多かった為、今もマスクが手放せないのですが、他人がマスクをしてなくて特に気にならなくなりました。

今の時期はコロナだけでなくインフルエンザも流行ってるので、用心するに越したことはないんですけどね。

 

おかげさまで、私自身はコロナにもインフルエンザにも罹らずになんとか暮らせています。寄る年波であっちが痛い・こっちが不調というのはあるものの、一応健康といえる体調で過ごせてるのは本当にありがたいことだなと思います。

来年はもっと身体を動かして積極的にフィジカル・メンテナンスをやっていきたいな。

(図らずも来年の抱負を一つ見つけてしまいました。)

 

ドラマ「ブラッシュアップライフ」放送終了

昨日の夜は「ブラッシュアップライフ」の放送が無い日曜日。
いつもなら9時くらいから「明日の用意をしておいて」「お風呂に入っておかなきゃ」と10時からテレビの前に座るために準備していたのに…。

 

とうとう日曜夜のお楽しみが終了してしまいました。
日テレ日曜22:30からのドラマ「ブラッシュアップライフ」全10話。

いや〜面白かったですね。


最終回、あーちんの5周目の人生はどうなるのか?
あーちん(安藤サクラさん)とまりりん水川あさみさん)は、なっち(夏帆さん)とみーぽん(木南晴夏さん)を救えるのか?!
予告で出てきた謎の男(浅野忠信さん)は何者なのか?

 

これらの答えがすべて明かされてスッキリ。

事前にバカリズムさんが
「楽しく終わる」
と言っていたのでバッドエンドはないと確信していたものの、どういうふうに着地するのか、それを見届けるのが使命!というくらいの気持ちで見守っていました。

 

以下はネタバレを含みますので未見の方はご注意を。

最終回の山場はやはり運命の飛行機に2人がパイロットとして乗り込めるかどうかという点。
2人の計画の前に立ちはだかる中村キャプテン(神保悟志さん)が手強くて、これをどう突破するのかと心配していたら…。

まさかあんな方法で難関を突破できるとは思いもしませんでした。さすがバカリズム!予想の裏をかくことにかけては天才!(褒めてます)


(私を含め)解決のカギは、謎の男こと浅野忠信さんが絶対絡んでくると思っていた人も多いはず。
彼は敵なのか?味方なのか?どっちー?!!
と思ってたら敵でも味方でもなく、ただ「タイム◯◯◯」と言いたいだけの人だった!
ここでも大笑いしました。


意外だったのはもうひとつ。
この飛行機事故回避の件が、ドラマ開始後30分で解決してしまったこと。
この後どうするんだろう???と思っててたら、残り半分はひたすら仲良し4人の様子が映されました。

研究者やパイロットになるために一生懸命勉強して、そのせいでなっちとみーぽんと仲良くなれなかったあーちん、そしてまりりん(今回の人生ではまりりんじゃなくて、まっさん→まっちょ)が、失われていた期間を取り戻すかのような勢いでどんどん仲良くなっていく。このくだりは不覚にもジーンときてしまいました。


そして最後は未来の風景。
あれは以前、コンビニ前で冗談っぽく話してた未来。
最後にそれを手に入れた4人。

ちゃんと伏線回収されました。
てか、ああいうのも伏線っていうのかな?


このドラマが好きな人はたくさんいるけど、好きなポイントというのはいくつか分かれている気がします。

何度も同じ人間として生まれ変わるSF的ストーリーの面白さ
徳を積むという課題をクリアしていくゲーム攻略的な面白さ
主人公と幼馴染たちとの友情を味わうシスターフッドな面白さ
いろんな職業につく主人公が経験する業界あるある的な面白さ
平成に流行ったものを懐かしむ面白さ


時間をかけて思い出したらもっと他にもある気がします。

それぞれの面白さひとつとっても、それだけで1本のドラマになりそうなテーマです。
それがみんな詰まっていたのが「ブラッシュアップライフ」でした。

つくづくすごいドラマだったなぁ、と思います。

まだ見返してないのですが、全話録画していあるのでもう一度最初から見直してみたいです。
たぶん見逃している(忘れている?)伏線があると思うので。

ドラマ「ブラッシュアップライフ」が面白い

日曜日の夜、日本テレビで放送中の連続ドラマ「ブラッシュアップライフ」が面白い。
バカリズム脚本のオリジナルドラマ。オリジナルドラマということは、原作が無いので先の展開が読めなくて、でもそこが楽しい。

(まったくネタバレしないでこのドラマの感想を書くのは難しいので、以下多少のネタバレを含みます)

時間の流れを飛び越えてタイムスリップする小説や映画、ドラマはたくさんあります。その中でも同じ時間の流れを繰り返すタイムループと呼ばれ作品もまた少なくないです。

私が最初に思い出すのはアニメ「時をかける少女」。
ちょっと古い海外小説になりますがケン・グリムウッドの「リプレイ」もタイムループものです。(「リプレイ」は日本でも「君といた未来のために 〜I'll be back〜」というドラマになりました。)

「ブラッシュアップライフ」が今までのタイムループものと違うところは、主人公が「人生をやり直したい」と思っていない点でしょうか。

イムループもので多いのは、主人公が自分の人生に納得いかなくてもう一度人生を繰り返すチャンスを活かしてより良い人生を掴み取ろうとするパターンです。
2回目以降の人生で、成功者目指すケースが多いです。私だってもしそういうチャンスがあればそうしますから(笑)。

「ブラッシュアップライフ」の主人公・麻美(安藤サクラさん)はそういう野望のようなものはなく、ただ次に生まれ変わるのがオオアリクイだと聞いてそれを避けるために「徳を積む」ことを目的として生まれ変わります。
この発想が斬新です。

「徳を積む」ために、大金持ちになるとか有名人になるとか、そういう俗人的な野望を果たすために生き直すのではなく、身の回りの人々を救う小さな徳を積み重ねる麻美が健気です。

よく考えると「徳を積む」って難しい課題ですよね。なにが「徳」なのか、その人の考え方によって大きく異なるし。


そんな難しい課題をクリアするための麻美の転生も5回目に入りました。

ただ、4回目の人生は今までとは違って大きな変化がありました。

まず、今までずっと仲良しだった2人の友だち、なっち(夏帆さん)とみーぽん(木南晴夏さん)との距離ができてしまいました。幼馴染3人の会話がすごく楽しかったので、そのシーンが見られないのは残念です。


そして、今までチラっとだけ出ていた謎の女(水川あさみさん)の正体がわかりました。
なんと謎の女も実は幼馴染で、3人と同じ仲良しグループのひとりのまりりんだと判明。しかもまりりんも麻美同様に転生を繰り返していた!これはまったく予想してなかったのでびっくりしました。


さらに、1回目の人生の市役所勤めで同僚だった河口(三浦透子さん)と偶然再会。彼女も転生を繰り返していました。


ここにきて転生してる人間が3人に!!

面白いのが、3人の転生する理由がそれぞれ違うことです。

麻美は人間に転生するために。
まりりんは事故死する友だちを救うために。
河口さんはゲーム感覚で同じ人生を楽しむために。

3人とも「自分の人生が気に入らなくてやり直すため」ではないところが面白い。
こういうタイムループものやタイムスリップもので人生をやり直す場合、「前世がろくなものじゃなかったから次は成功してやる!」みたいなモチベーションをもってるケースが多いんだけどね。

特に河口さんの転生する理由が面白い。
好きなことを楽しむ人生をほぼほぼ同じように何度も繰り返すという選択。


さて、主人公・麻美は4回目の転生の次は人間に生まれ変われることに!
やっと目的を達成できたのに、また近藤麻美として生まれ変わることを選んでしまう。

それはなぜか?

ずっとドラマを見てきた人たちにはその理由がわかるはず。

別の人間として生まれ変わるチャンスを捨ててもう一度同じ人間に転生することを決める前の、安藤サクラさんの表情が絶品!
セリフではないけど「あーあー、しょーがない」と悟ったような諦めたような泣き顔のような表情。
やっぱりすごい俳優さんだ。


「ブラッシュアップライフ」残りはどのくらいあるのかわかりませんが(後2回くらいかな?)、最後はどうなるのか本当に楽しみです。