柿踏み日誌

フミフミ

震災から10日

元旦に発生した能登半島地震。今日は1月11日なので10日経ったことになります。

被災された方々、救援活動をされる方々にとっては長い長い10日だったのではないかと想像します。

恥ずかしながら自分の生活に精一杯でお役に立てるようなことは何もできていないのですが、せめて能登、北陸に注意を向けることだけは続けようと思っています。

主にX(旧ツイッター)で情報に目を通していますが、悲惨な映像や画像に胸を痛め、それと同時に雪が降り続く中で救助や道路・ライフラインの復旧に励む姿にただただ頭が下がる思いです。

地震直後は被災地の電波状況も悪く、特に大きな被害を受けた地域からの直接的なポストはあまり多くなかったように感じました。どちらかというと比較的被害が軽くかった地域や被災地周辺に住む人からの情報が主でした。

携帯キャリアの各会社がいろんな方法で通信インフラを整え、被災者のスマホの通信量の制限を莫大に上げて自由に情報を発信できるようになると、被災者自身によるポストも増えてきました。

初期の頃は水と食料、毛布等の防寒手段のリクエストを多く見かけました。乳児のためのミルクや女性のための生理用品、底冷えする避難所を断熱するための物資なども早急に必要でした。

次に問題となったのはトイレ。断水で水が流せないので糞尿が溜まってしまい、トイレ環境が急激に悪化したようです。

 

避難生活が10日も過ぎると問題になってくるのは避難者の心の問題だと思います。
快適な環境とは言えない避難所での不自由な生活に加えて、被災した住宅や仕事の先行きを考え始めたら不安になるのも当たり前です。

こうした問題に対して一時的に県内外の住宅に移動して、そこから生活を立て直すプラン等が動き出しています。

それぞれの事情によって何がより良い選択なのか違うと思います。
でもじっとしていることが不安ならとりあえず何か動いてみるのもよいかもしれません。

 

被災者に必要なものも時間とともにだんだんと変化して、救援方法のフューズも次の段階に移ろうとしているのを感じます。

被災した方々の心労は計り知れないものでしょう。そしていろんな復旧作業を続けている人たちや避難所等の現場でお世話をしている人たちもすでに疲れが溜まっているはずです。

しんどい時はどうか休んでください。「つらい」と言葉に出してください。
元の生活を取り戻すまでは長い道のりになるでしょう。だからこそ無理をしないことが大切だと思います。